腰が痛いとき、多くの人はまず腰を揉んだり、伸ばしたりします。

でも現場で体を見ていると、腰そのものよりも足首の使われ方が原因になっているケースが本当に多い。

この図は、
・足首(体の土台)が崩れる
・膝・股関節で代償が起こる
・最終的に腰に負担が集中する
という“負担の流れ”を示しています。

痛みは「単独」では起きない

体の痛みは『そこだけが悪くて起きている』ことはほとんどありません。

関節と筋肉は『連鎖(キネティックチェーン)』でつながっていて、
一箇所の歪みや弱さが、別の場所に張力として現れます。

特に足首は、

  • 地面からの衝撃を最初に受ける

  • 体重を受け止める

  • 全身のバランスを決める

という役割を担う「土台」です。

この土台が不安定なままだと、
腰は常に“かばう側”に回されてしまいます。

なぜストレッチだけでは足りないのか

ここがとても大事なポイントです。

ストレッチは、
・硬くなった筋肉を一時的に緩める
・血流を良くする
・関節可動域を広げる
という意味では有効です。

ただし、
筋肉の張力バランスそのものを作り直す力はありません。

足首が不安定な人の多くは、
・使えていない筋肉(支える筋)
・使いすぎて硬くなっている筋肉(かばう筋)
が混在しています。

この状態でストレッチだけをすると、
・もともと弱い筋はさらに伸ばされて支える力を失う
・強く張っている筋だけが緩む
というアンバランスが残ります。

必要なのは「筋トレ」=張力の再教育

ここで言う筋トレは、
・重いものを持つ
・追い込む
という意味ではありません。

必要なのは、

【体にプログラミングされた動きに対して、適切な筋肉が、しっかりと収縮して働く事】

体に思い出させる作業です。

足首で言えば、
・正しい位置で体重を受け止める
・崩れそうになったときに支える

この役割を担う筋肉に、
「仕事をさせ直す」必要があります。

そうすると、
・膝や股関節の代償が減り
・腰が無理に頑張らなくてよくなる

という流れが生まれます。

痛みを取る=強くする、ではない

誤解されやすいですが、

筋トレ=筋肉を強くする

ではありません。

痛みの改善に必要なのは、

  • 伸張と収縮

  • 安定と可動

  • 強さと柔らかさ

この3つの張力のバランスです。

ストレッチは「緩める」ための手段。
筋トレは「整える」ための手段。

どちらか一方ではなく、
順番と目的を間違えないことが大切です。

腰を変えたければ、足首から

腰の痛みがある人ほど、
腰だけを見ないでください。

足首という土台を整え、
筋肉の連鎖を正しくつなぎ直すことで、
腰は“頑張らなくていい状態”に戻っていきます。

この図が、なぜ腰を触っても良くならなかったのか

を考えるきっかけになれば嬉しいです。

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萩原 朋

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